目標:テーブルを使って選択肢の追加や削除を簡単にできるようにする!
前のページではプルダウン作成の基本の方法について学びました!
プルダウン作成後、選択肢を後から追加したり削除する方法も学びましたが、実はもっと簡単に追加や削除を行う方法があります!
それが「テーブル」を使った方法です!
「テーブル」と聞くと難しそうなイメージを持つ方も多いと思いますが、実はとても簡単なのでぜひマスターしておきたいスキルです!
簡単に扱えるようになるように一つずつ説明していきますので
さっそく見ていきましょう。
プルダウンの選択肢の中身用データをテーブル化する!
まずは選択肢の中身用のデータを作成します!
(選択肢の中身用データ)
これは前のページで行っているので、詳細は前回のページを参考にしてください。
参考ページ:エクセルのプルダウン①後で選択肢の追加や削除がない場合の方法!
選択肢の中身用のデータを作成したら、いよいよテーブル化していくのですが、その前にテーブル化をする理由を先にお伝えしておきたいと思います。
テーブル化する理由としては、後から選択肢を「追加」・「削除」する際に、エクセルが自動的にその範囲を認識してくれるようにするためです。
前回も「追加」・「削除」は行いましたが、この方法だと
セルの範囲が固定されているため、その範囲外に新しいデータなどが加わると、プルダウンの選択肢に表示されないといったことがありました。
(最後尾に新しい選択肢を追加)
(追加するだけでは新しい選択肢がプルダウンに表示されない・・!)
(なぜならプルダウンの選択肢として表示する範囲が固定されているから)
これに対し「テーブル」というものを使うと、
自動で選択肢のセルの範囲を認識してくれるようになるので、
こちらは単純に「追加」・「削除」すれば良いだけになるのです!
では、実際にテーブルを使っていきたいと思います!
まず選択肢の中身用データが入っているセルならどれでも大丈夫なので、どれか1つを選択します!またはテーブル化したい範囲を範囲選択します!
(選択肢の中身用データのセルを選択!)
次に「ホーム」タブを選択し、
「スタイル」グループにある「テーブルとして書式設定」をクリックします!
(「ホーム」タブ➡「スタイル」グループの「テーブルとして書式設定」を選択!)
すると様々な色の一覧表が表示されるので、
どれか好みのものを一つ選択します!
(どれか一つを選択!)
すると、選択肢の中身用データの入っているセルの範囲が、
点線で囲まれ、ダイアログボックスが表示されます。
点線で囲まれた範囲が見出しを含めたデータの範囲になっていることを確認します!
(点線が見出しを含めた選択肢のデータの範囲になっていることを確認!)
最後に「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」に
チェックが付いていることを確認し、「OK」ボタンをクリックします!
(チェックが付いていることを確認してOKボタンをクリック!)
これでテーブル化することができました!
(テーブル化完了!)
ここで、テーブル化した直後はテーブル化した範囲が選択された状態になっており、テーブルデザインタブに切り替わっています!
テーブル化が成功すると、テーブル名の欄が「テーブル+数字」となります!この名前はエクセルが自動的に付けてくれます!
(右上:テーブルデザインタブになっている。左上:テーブル名が入力されている)
もしも、先ほどの様々な色のテーブル一覧から選んだ
テーブルの色になっていなくても、テーブル名が確認できれば
テーブル化は成功しているので安心していただいて大丈夫です!
テーブル化を行う時は、元々ついていた色が優先して反映されるという決まりがあるので、テーブル名さえ確認できればテーブル化は成功しています!
テーブル化したら名前ボックスの名前を変更する!
テーブル化が完了したら今後の操作を簡単にするために、
「名前ボックス」の名前を変更していきます!
先ほどテーブル化が完了した時にテーブル名が自動的に設定されたと思いますが、もしこのままだと、プルダウンの設定をする時に
INDERECT関数というものを使わなければいけなくなるため、
操作が複雑になってしまうのです。
プルダウンの選択肢の追加・削除を簡単にできるようにするために、
まずは「名前ボックス」の名前を変更していきましょう!
名前ボックスの名前を変更するには、
まず、テーブル化した範囲の中から、
見出し以外の選択肢の範囲を選択します。
プルダウンの選択肢として表示させたい範囲になるため、
見出しの部分は選択しないように気を付けましょう。
(見出し以外の選択肢の部分を範囲選択する!)
次にテーブル名とは別の名前ボックスの名前を変更していきます!
場所は数式バーの左にあるボックスです!
(名前ボックスをクリック!)
名前ボックスをクリックしたら、好きな名前に変更していきます。
今回の場合は「業種名」と入力してENTERキーで確定していきましょう。
(「業種名」と入力)
(ENTERキーで確定すると再びテーブル名になるがこれでOK!)
ENTERキーで確定すると再びテーブル名に戻りますが、
今付けた名前はちゃんと設定できているのでOKです!
テーブル化した選択肢の中身をプルダウン設定する!
では、ここからプルダウンを設定していきましょう!
まずはプルダウンを設定したいセルを範囲選択していきます!
(プルダウンを設定したいセルを範囲選択!)
次に「データ」タブを選択し、「データツール」グループの「データの入力規則」の絵柄がある方のボタンをクリックします!(「▼」ではない方)
(「データの入力規則」の絵柄がある方のボタンをクリック)
ダイアログボックスが表示されるので、
「設定」タブをクリックし、「入力値の種類」で「リスト」を選択します!
(「設定」タブ➡「入力値の種類」で「リスト」を選択!)
次に「元の値」の欄をクリックし、キーボードの【F3】キーを押すと、その文書内のセル範囲の名前一覧が表示されるので、
先ほど名前ボックスの中に設定した「業種名」を選択します!
(「元の値」欄をクリック➡【F3】キー➡名前ボックスに設定した名前を選択して「OK」をクリック)
(「元の値」に名前ボックスの名前が表示されたらOKボタンをクリック!)
(これでプルダウンを設定することができました!)
実際にプルダウンが機能していることを確認できればOKです!(「▼」をクリックして選択肢が表示されていればOK!)
テーブル化したプルダウンに新しい選択肢を追加する方法!
プルダウンの選択肢に新しい選択肢を追加していきたいと思います!
まずは選択肢の中身用データが入力されている所に、
追加したいものを入力していきます!
選択肢の最後尾に新しい選択肢を追加してみましょう!今回は「情報通信業」という選択肢を追加していきます!
(プルダウンの選択肢が入力されている範囲を表示!)
(最後尾に新しい選択肢を追加する!)
今回はテーブルを使っているので、最後尾に追加した選択肢も
プルダウンの選択肢として自動的にその範囲が拡張されて使うことができます!
(最後尾に追加した業種が自動でプルダウンの選択肢に追加される!)
前のページのエクセルのプルダウン①後で選択肢の追加や削除がない場合の方法!で学習した時は、最後尾に新しい選択肢を追加した際はプルダウンの選択肢としての範囲を選び直さないといけなかったと思いますが、今回はわざわざ選び直さなくても大丈夫です!
参考ページ:エクセルのプルダウン①後で選択肢の追加や削除がない場合の方法!
また、選択肢の中に割り込ませて新しい選択肢を追加する時も、
自動的に拡張されてプルダウンの選択肢として使うことができます!
割り込ませて新しい選択肢を追加する時は、
セルを挿入してから新しい選択肢を入力していきます!
下の写真のように操作していけば割り込ませることができます!「(今回は情報通信業の上に「製造業」として割り込ませて追加します!)
(割り込ませたい場所を選択➡右クリック➡挿入➡テーブルの行(上))
(セルが追加されたら新しい選択肢を入力)
では実際に機能しているか確認してみましょう!
プルダウンを設定しているセルを選択し、
「▼」ボタンをクリックすると選択肢が表示されるので、
新しく追加した選択肢が表示されていればOKです!
(プルダウンを設定しているセルを選択)
(「▼」ボタンをクリック➡追加した選択肢が表示されていればOK!)
テーブルを使うととても簡単に選択肢を追加できることがわかると思います!
テーブル化したプルダウンの選択肢を減らす方法!
今度はプルダウンの選択肢を減らす方法を見ていきたいと思います!
選択肢を減らすには選択肢の中身用データが入力されているセルを選択し、右クリックから「削除」をクリック後「テーブルの行」を選択します!
今回は「製造業」と「情報通信業」を削除してみます!まずは「製造業」から・・・
(削除するセルを選択➡右クリック➡「削除」➡「テーブルの行」)
(同じようにもう一つのセルも削除していきます!)
(削除完了!)
実際にプルダウンを表示して、削除できているか確認してみます!
プルダウンが設定されているセルを選択し、
「▼」ボタンをクリックします!
(プルダウンが設定されているセルを選択)
(「▼」ボタンをクリックして削除した選択肢が表示されていなければOK!)
これで削除完了です!
また、選択肢を削除する時に、
右クリック➡削除ではなく「Delete」キーを使ってデータを消すと、
「空白」としての選択肢が残ってしまうので注意が必要です!
(「Delete」キーで削除!)
(「Delete」キーだと空白の選択肢が残ってしまう!)
そのため、選択肢を完全に削除したい場合は「右クリック➡削除」の方法で削除していきましょう!
ちなみに、プルダウンの選択肢を削除する前に、
プルダウンを使って入力した選択肢の値は、
その後、その選択肢を削除しても消えることはありません。
(プルダウンで選択して入力!)
(選択肢を削除)
(選択肢は削除したが、削除する前に入力したものについては消えない)
エクセルにはこのような仕様があるので、合わせて覚えておくと良いでしょう!
☆今回のポイント
1.テーブルを使うとプルダウンの選択肢の追加・削除が簡単にできるようになる!
2.テーブルを使う時はテーブルのボックス名を変更する!
3.テーブルを使ってプルダウンの選択肢の追加・削除を行う時は範囲が自動的に調整される!
一通り把握したら操作に慣れるために練習問題をやってみましょう!
【練習問題】エクセルのプルダウン②選択肢の追加や削除を簡単に行う方法!
↑こちらをクリックすると練習問題をダウンロードできます!
(ダウンロード後、ファイルを開いたら「編集を有効にする(E)」をクリックして入力できるようにしてください。)
1.問題をダウンロードして、プルダウンの中身用データをテーブル化してみましょう!また、その時テーブルのボックス名を「業種名」に変更しましょう!
2.プルダウンを設定したいセルを選択し、F3キーで中身用データの名前を選択し、プルダウンを作成してみましょう!
3.プルダウン設定後、選択肢を追加してみましょう!「情報通信業」を選択肢の最後尾に追加して「製造業」を「情報通信業」の上に割り込ませて、みましょう!
その時、中身用データの範囲を選び直さなくていいことも確認してみましょう。
4.追加した選択肢を削除してみましょう!またその時、中身用データの範囲を選び直さなくていいことを確認してみましょう。
【解答】エクセルのプルダウン②選択肢の追加や削除を簡単に行う方法!
今回の練習問題の解答はこの記事に書いてあるのでそちらを参考にしながら進めてみましょう。
お疲れ様でした。
次のページではプルダウンの選択肢が2択(多くても3択くらい)など選択肢が少ない場合の方法について学習していきます。
選択肢が少ない時はわざわざ選択肢の中身用データを作らなくてもプルダウンの設定をすることができるので覚えておくと便利です!
次のページ:エクセルのプルダウン③選択肢が2択~3択など少ない場合の方法!
前のページ:エクセルのプルダウン①後で選択肢の追加や削除がない場合の方法!
【参考ページ】
■エクセル 状況別プルダウン作成!ドロップダウンリストの数で決める!
■エクセルのプルダウン①後で選択肢の追加や削除がない場合の方法!
■エクセルのプルダウン②選択肢の追加や削除を簡単に行う方法!
■エクセルのプルダウン③選択肢が2択~3択など少ない場合の方法!