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エクセル 1行おきに色付けする簡単な方法!ISEVEN&ISODD関数を使う!

目標:エクセルで作った表の項目で1行おきに色を付ける方法をマスターする!

 

 

上の写真のように、1行おきに色をつけた表を作成したいという場合の簡単な方法を紹介していきたいと思います。

1行おきに色をつけたいなら「1行おきに範囲選択して、「塗りつぶし」を使えばできるのでは?」と思われる方もいるかと思いますが、この方法だと作業の途中でどこかの行を消すしたりすると、1行おきにつけた色が崩れてしまいます。

 

(1行おきに範囲選択➡「塗りつぶしボタン」)

 

 

(1行おきに色を付けることはできるが・・)

 

 

(例えば9行目を途中で削除したりすると・・・)

 

 

(1行おきに付けていた色が崩れて、2行連続で色のついていない行ができてしまう)

 

 

このように、範囲選択で塗りつぶしをする方法だと、途中で崩れてしまう可能性があります。

そこで今回は途中でどこかの行を削除したとしても、1行おきにつけた色が消えないような作り方を紹介していきます。

 

この方法で行う場合は以下の3つの道具を使います!

 

 

☆☆☆3つの道具☆☆☆

①ISODD関数またはISEVEN関数(奇数なのか偶数なのかを判断できる関数)

②ROW関数(選択した行が何行目なのかを判断できる関数)

③条件付き書式(色を付けるための道具)

 

 

それでは早速1行おきに色を付ける方法を見ていきましょう。

(※それぞれの道具について詳しく知りたい方は、上の道具のリンクをクリックすれば確認することができます。)

 



 

エクセルの表で1行おきに色を付ける方法(ISODD関数+ROW関数+条件付き書式)

(完成形)

 

 

まずは3つの道具を使って、1行おきに色を付けてみましょう!なぜそのようにするかなどの仕組みについては、わかりやすくするために、後で説明していきたいと思います。

 

まずは1行おきに色を付けたい表の範囲を選択し、ホームタブの「条件付き書式」をクリックした後、「新しいルール」をクリックします!

 

(色を付けたい表の範囲を範囲選択し・・)

 

 

(ホームタブの「条件付き書式」をクリックし、「新しいルール」をクリックします!)

 

 

すると新しくダイアログボックスが開かれるので、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、「書式」をクリックします!

 

(「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択➡「書式」をクリック)

 

 

「塗りつぶし」というタブをクリックし、背景色の色を決め、下の「OKボタン」を選択します!

 

(「塗りつぶし」➡背景色の色を決める➡「OKボタン」)

 

 

すると決めた色が「プレビュー」に反映されているので、その色を確認します。

次に、「次の数式を満たす場合に値を書式設定」という欄に「=ISODD(ROW())」という数式を入力してOKボタンを選択すれば完了です!

(※この「=ISODD(ROW())」という数式は後で仕組みの章で詳しく説明します。)

 

(「プレビュー」に色が反映されていることを確認➡数式「=ISODD(ROW())」を入力➡OKボタン)

 

 

(1行おきに色をつけることができました!)

 

これで1行おきに色をつけることができました!

ちなみに今回は奇数行に色を付けましたが、ISEVEN関数を使えば偶数行に色を付けることもできます。

 



エクセルの表で1行おきに色を付ける方法(仕組み)

 

 

先ほど「次の数式を満たす場合に値を書式設定」という欄に数式「=ISODD(ROW())」を入力しましたが、なぜこの数式を入力したかを説明していきます。この数式はISODD関数とROW関数を組みあせた数式になっています。

 

まず「ISODD()」という部分ですが、これはあらかじめセルに入力されている数字が奇数なのかどうかを調べられる関数です。「()」の中に対象のセルの番地を入力すれば調べることができます。

 

 

ただし今回は、セルではなく行が奇数なのかどうかを調べたいので、「()」の中にはセルの番地ではなく、その行が何行目なのかを調べられる「ROW()」を入力します。

 

通常「ROW()」の「()」の中にはセルの番地を入力しますが、何も入力せず省略すると、各セルが何行目にあるのかをエクセル側で自動で割り出してくれるようになります。

そのため今回は、複数の行を選択しているので「ROW()」の「()」には何も入力しないようにします。

 

 

これらを合わせると複数の奇数行を選択できる関数を作ることができます。それが「=ISODD(ROW())」という関数になります。

 

 

この時もしも、偶数行を色付けしたいということであれば、偶数かどうかを調べられる「ISEVEN()」を使って、「ISEVEN(ROW(())」と入力すると偶数行だけ色を付けることができます。

 

ISODD関数やISEVEN関数、ROW関数自体についてはこちらのページで詳しく説明しているので参考にしてみてください。

エクセル 偶数&奇数を判別!ISEVEN関数とISODD関数!

エクセル ROW関数の使い方!セルが何行目なのかを調べる関数!

 



 

☆今回のポイント

 

1.1行おきに色を付けたい時は「ISODDまたはISEVEN関数」+「ROW関数」+「条件付き書式」という3つの道具を使う!

 

2.奇数行を色付けしたい時は「ISODD関数」、偶数行を色付けしたい時はISEVEN関数を使う!

 

一通り把握したら操作に慣れるために練習問題をやってみましょう!



【練習問題】エクセル 1行おきに色付けする簡単な方法!ISEVEN&ISODD関数を使う!

↑こちらをクリックすると練習問題をダウンロードできます!
(ダウンロード後、ファイルを開いたら「編集を有効にする(E)」をクリックして入力できるようにしてください。)

 

1.ダウンロードした表の奇数行を色付けしてみましょう!(色は自由に選んでみましょう)

 

2.ダウンロードした表の偶数行を色付けしてみましょう!(色は自由に選んでみましょう)

 

 



【解答】エクセル 1行おきに色付けする簡単な方法!ISEVEN&ISODD関数を使う!

 

今回の練習問題の解答はこの記事に書いてあるのでそちらを参考にしながら進めてみましょう。

 

お疲れ様でした!

 

次のページではふりがなを別のセルに表示するPHONETIC関数ついて学習していきます。表の作成でふりがなが必要な時には重宝する関数ですのでぜひ身につけておきましょう!

 

次のページ:エクセルでふりがなを別のセルに表示するPHONETIC関数!

前のページ:エクセル 偶数&奇数を判別!ISEVEN関数とISODD関数!

 

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エクセル ROW関数の使い方!セルが何行目なのかを調べる関数!

 





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