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エクセル RANK関数の順位で同順位が発生する時の対処法!

目標:RANK関数の順位で同順位が発生する時の原因と対処法を身につける!

 

RANK関数を使う際、同じ順位が表示されてしまったことはありませんか?なぜ同じ順位が表示されてしまうのでしょうか。またどうしたら解決できるのでしょうか。

今回はRANK関数を使った時に同じ順位が表示されてしまう時の原因と解決策について見ていきたいと思います。

 

 



 

RANK関数で同順位が出てしまう原因

 

上の写真のようなデータが入った表で、順位付けをする際、RANK関数を使えば順位をつけることができます。

エクセルの順位付けはRANK関数!使い方と並び替え方法!で習った通り、RANK関数を使う時には「参照」という部分を入力する必要があるのですが、F4キーで絶対参照を入力するのを忘れてしまうと、同順位が表示されてしまう原因になります。

 

(「参照」の入力時にF4キーを忘れてしまった場合)

 

ではなぜ、F4キーを押すのを忘れてしまうと、同順位が表示されてしまうのでしょうか。その答えを説明するためにF4キーを使わずに、下の写真の「順位」の欄をRANK関数とオートフィルで求めていきたいと思います!

 

(順位の欄をRANK関数とオートフィルで求めていく!)

 

まずはC4番地を選択して、関数の挿入ボタンを押します!

 

(C4番地を選択➡関数の挿入ボタン)

 

関数を設定できるダイアログボックスが表示されるので、「関数の分類」を「すべて表示」にし、「関数名」で「RANK」関数を選択します!選択後OKボタンを押します!

 

(「関数の分類」を「すべて表示」➡「関数名」で「RANK」関数を選択)

 

するとさらに新しいダイアログボックスが表示されるので、「数値」にはB4番地を、「参照」にはB4番地~B13番地までを、「順序」には「0」を入力してOKボタンを押します!

 

(「数値」➡B4番地、「参照」➡B4~B13、「順序」➡「0」を入力してOKボタン)

 

この時「参照」の欄ではF4キーを使わずに進めます。

するとC4番地には「1」と表示され順位付けができます!

 

(C4番地には「1」と表示される!)

 

順位付けができたセルが完成したので、オートフィルで一気にC13番地までドラッグします!

 

(オートフィルで一気にC13番地まドラッグ!)

 

すると、どうでしょう。

同じ順位が入ったセルが出てきてしまいます!

 

(同順位が発生してしまう)

 

実はこれはオートフィルを行ったタイミングで、「参照」するセルの範囲も一緒にずらしてしまうためこのような現象が起きてしまうのです。

 

例えば、C4番地のセルの順位はオレンジの範囲の中での順位となり、C5番地のセルの順位はブルーの範囲の中での順位、さらにC6番地のセルの順位はグリーンの範囲での順位となります。

 

(「参照」する範囲がズレていってしまう)

 

参照する範囲が変われば、当然その中での順位がつけられてしまうので、C4番地~C13番地の中には同順位が存在してしまうわけです。

 

これを解決するためには、すべて同じ範囲の中で順位付けをする必要があります。つまりオートフィルを使っても参照する範囲は常にB4番地~B13番地のままにしておかないといけないのです。

これを行うためには「絶対参照」を使います!つまりF4キーで参照する範囲を固定するわけです!

 



RANK関数で同順位が出た時の解決策は「絶対参照」を使うこと!

 

 

では、RANK関数を使って順位をつける時にF4キーの「絶対参照」を使いたいと思います。

RANK関数の「参照」欄を入力する前までは同じ操作です。「参照」欄のセルの範囲を選択後、F4キーを押すと「$」マークが付くと思います。

 

(F4キーを押すと「$」マークが付く!)

 

これがつけばオートフィルを行っても常に同じ場所を参照するという意味になり、同じ順位が表示されることがなくなります。実際にやってみると・・

 

(同順位が表示されることがなくなる)

 

この時、参照元となるセルの範囲は常にB4番地~B13番地となるため、すべてこの範囲で何番目なのかという意味で順位付けがなされます。

 

(すべてB4番地~B13番地の中で何番目なのかという意味になる)

 

今回のように「絶対参照」を使わないと順位付けができないなど、絶対参照が必ず必要になることはよくあります。

今回はたまたまRANK関数で必要になりましたが、他の関数でも絶対参照が必要な場面は出てくるため、今回説明させていただいた内容は必ず理解して絶対参照が必要な場面では自分で判断して使えるようにしておきましょう。

 



 

☆今回のポイント

 

1.RANK関数の「参照」欄入力時は絶対参照を使う!(F4キーを使う)

 

2.絶対参照を使わないとオートフィルを使った際に参照する範囲がズレていってしまう。その結果同順位のものが表示されてしまう。

 

一通り把握したら操作に慣れるために練習問題をやってみましょう!



【練習問題】エクセル RANK関数の順位で同順位が発生する時の対処法!

↑こちらをクリックすると練習問題をダウンロードできます!
(ダウンロード後、ファイルを開いたら「編集を有効にする(E)」をクリックして入力できるようにしてください。)

 

1.RANK関数を使って参照欄の入力ではF4キーを使わずにC4番地に順位をつけてみましょう!

2.C13番地までオートフィルで順位をつけてみましょう!その時同順位が表示されることを確認しましょう!

3.元に戻すボタンで元に戻し、今度はF4キーを使って絶対参照で順位付けしてC4番地からC13番地までの順位をつけてみましょう!

 



【解答】エクセル RANK関数の順位で同順位が発生する時の対処法!

 

今回の練習問題の解答はこの記事に書いてあるのでそちらを参考にしながら進めてみましょう。

 

お疲れ様でした!

 

ちなみに順位付けの関数にはRANK関数の他にもRANK.EQ関数、RANK.AVG関数という関数があります。

次のページではRANK関数とこれらの関数の違いについて学習していきます。どの関数も順位付けすることに変わりはないのですが、何がどう違うのかを知らないと適切な処理ができないので覚えておきましょう!

 

次のページ:エクセル RANK/RANK.EQ/RANK.AVGの違いとは?

前のページ:エクセルの順位付けはRANK関数!使い方と並び替え方法!

 

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